幼児クラスには、色々な文字教具があります。3歳児には文字の初期教具を提供します。自分の名前は一番早く書けるようになりますが、まだ何となく形として覚えているので、正しい書き順でない場合があります。そこで保育士は個別に教具に誘います。文字の書き始めに赤い印がついているので、「ここから書いてみるね」とゆっくりと書き方を提示します。鉛筆のような道具で文字が彫ってある部分をなぞるので、書き方を理解していきます。4歳児になると文字を書く練習で「かなくら」という教具に興味を示します。この日は生き物の模型をじゅうたんに並べて、一文字ずつになっているひらがなカードで、「きりん」「ぞう」等名前をつけています。五十音だけではなく、濁音や長音なども知らせます。「全部できたら、先生に教えてね。」とその場を離れて見守ると、子どもは一人の活動に集中します。そして現在5歳児は自分の気持ちや思い出を文章で書けるようになりました。子どもは発達と共に「読んでみたい」「書いてみたい」という文字の敏感期があります。無理に教えようとせず、「やってみたい」「知りたい」と言う時が文字を教えるチャンスですよ!