子どもは9~12ヶ月頃になると、「つまむ」「握る」「はめる」「落とす」ものに興味や関心を持ち始めます。保育園は1歳児がこの時期です。指先で物をつまんだり握ったりできるようになり、その後、物をつかんだら離すという手の動きが発達してきます。子どもたちは目と手の協応をしながら、手の動きの洗練のために身の回りの物にたくさん触れていきます。物を穴に落とす遊びはとても単純に見えますが、視覚を通して脳に伝達し、筋肉をコントロールしながら穴をめがけて「落とす」など、身体の中では色々なことを瞬時に行っています。1歳児クラスでは洗濯ボールやネームプレート、ストロー、チェリング等、(誤飲に気を付けながら提示しましょう)生活の中にある材料で遊びの工夫をしています。様々な大きさ、長さ、形の「落とす」遊びを準備すると、手全体で握る子どもや指先でつまんで持てるようになった子どもなど発達によって違いはありますが、みんな何度も繰り返し夢中になって遊びます。ご家庭でもちょっとした工夫で、子どもの興味の幅が広がっていきますよ。