幼児クラスの子どもたちは、保育士と一緒に、または一人でじっくりとモンテッソーリ教具に取り組んでいます。作品が完成した3歳児は作品とじに閉じたいのですが、紐を触っているうちに結び目が固くなってしまいほどけなくなりました。子どもが自分でほどこうと結び目を見ながら手を動かしている時は、保育士はどこが困っているのかを見極め、すぐに手を貸さずに子どもの様子を見守っています。4歳児は「色つき円柱」の太さを見ながら、円柱の太い順に積んだり、5歳児女児は「色板Ⅲ」の教具に取り組んでいます。1色7枚の濃淡の色板を見比べながら、濃いものから順に並べていきます。1時間近くじっくり考えながら「濃い・・・薄い」と並べ、最後は太陽の形に色板を置いて完成しました。また、5歳児男児は「織紙(しょくし)」で花の模様を作成していました。数日前から一人黙々と行っています。1cm間隔で縦に切り込みが入っている台紙に見本を見ながら紙棒を通していきます。切り込みを数えながら「2個出たら6個潜って・・・」と一生懸命に取り組んでいました。子どもができなかったり失敗しそうになると、大人はつい先走って手を貸したりやってしまいがちですね。でも子どもは「自分でやりたい」のです。上手にできなくてもチャレンジしたり満足するまで繰り返すことで、子どもは「満たされた」と感じ、自信や自立につながっていきます。